GNOMEとは、UbuntuやFedora、CentOSなどのLinux系OSで標準的に使用されているデスクトップ環境のことである。コマンドラインインターフェース(CUI)を基本的なユーザーインターフェース(UI)とするLinuxに、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供する。
GNOMEは、GNOME開発プロジェクトを通じてボランティアスタッフにより開発されている。関連ソフトウェアはフリーソフトウェア(FLOSS)として公開されている。2010年11月現在の最新バージョンは2.32であり、次期メジャーバージョンであるGNOME 3.0の開発が進められている。
GNOME は ユーザーにやさしいデスクトップ環境を、すべてフリーソフトウェアで作ろう、という目的で開発されています。GNOME は GNU プロジェクトの一部で、また、オープンソース(tm)の定義を満たすフリーソフトウェアです。このデスクトップ環境では、ちょっとしたユーティリティから、おおがかりなアプリケーションまで統一感のあるルック&フィールを持っています。GNOME 準拠のアプリケーションは GTK+ を GUI ツールキットとして採用しています。
日本 GNOME ユーザー会は、日本の GNOME ユーザー同士での情報交換や GNOME の日本語翻訳などを目的として運営されています。
FSFを中心に進められている、Linuxに洗練されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を構築するプロジェクト。また、同プロジェクトによってリリースされた一連のLinux用GUI構築ソフトウェア。
GNOMEを使うことにより、WindowsやMac OSに似たユーザインターフェースでLinuxを操作できるようになるため、これまであまりLinuxと縁のなかった、技術にあまり詳しくない人々にもLinuxの利用を促す可能性がある。約1年半の期間と250人あまりのボランティア開発者によって開発が進められ、1999年3月に最初のバージョンが公式にリリースされた。フリーソフトウェアとして公開されており、誰でもソースコードを入手して修正することができる。
GNOME(グノーム、GNU Network Object Model Environment、グニュー・ネットワーク・オブジェクト・モデル・エンバイロメント)は、X Window System上で動作するデスクトップ環境、またはその開発プロジェクトである。GUIツールキットとして、GTK+を採用し、Linuxや各種BSDなどで動作する。Debian GNU/Linux、Red Hat Enterprise Linux、Fedora、CentOS、Vine Linuxなどで標準のデスクトップ環境として採用されている。ライセンスはGNOMEライブラリはLGPL、アプリケーションはGPLである。
なお、綴りが同じであるgnome(地の精)はノームと発音するが、GNOMEはGNUの発音に合わせ、グノームとなっている。
【評価】
GNOME 2までは、無数のLinuxディストリビューションで標準となり、安定したデスクトップという評価が高かったが、GNOME 3からは、批判的な意見が多い。Linuxカーネル開発者のリーナス・トーバルズも、デスクトップ環境をXfceに移して批判していた(現在は、GNOME3に戻っている)。そのため、MATEというGNOME 2からフォークした新しいデスクトップ環境が開発されている。